現場から。
気密性の高いマンションに冬がやってきました。
窓は単板ガラス(一枚ガラス)
額縁のシートがめくれる程ぼとぼとに濡れています。
結露ですね。頭の痛い問題です。
結露といえば昔、「何とかならないか?」と相談を受けたときに、勉強したての知識をひけらかした事がありました。
空気には水蒸気が含まれていますが、含むことができる最大の水蒸気量は、温度により異なります。例えば6℃では7.3g/㎥、8.7℃では8.65g/㎥、20℃では17.3g/㎥となります。この最大限に水蒸気を含んだ状態は相対湿度100%で、【飽和状態】といいます。20℃の空気の相対湿度100%【飽和状態】の水蒸気量は、17.3g/㎥ですので、相対湿度が半分の50%の場合の水蒸気量は、17.3g/㎥×0.5=8.65g/㎥となります。今、この20℃50%の空気を冷やして8.7℃にしたとすると、含まれる水蒸気の量は変わりませんので、相対湿度が100%となり、これ以上水蒸気を含めない状態になります。そしてさらに温度が下がり6℃になると、今まで含んでいた水蒸気を含みきれなくなり、そのオーバー分が結露として現れるのです。(8.65g/㎥-7.3g/㎥=1.35g/㎥)
「なので、換気を多くして室内外の温度差を少なくすればいいのです」と、したり顔で言いました。
数分かけてヒッシのパッチでノーガキをタレましたが、
「寒いやん」の一言を返されました。膝から崩れ落ちるような感覚に陥りましたが、
まったくその通りと反省したことが忘れられません。
結露対策には、複層ガラスや内窓(インナーサッシ)設置が効果的と思います。
内窓を設置しました。
ほぼ結露していません。
これは複層ガラスで、ガラスとガラスの間に真空層を設けた2枚ガラスです。
ガラス自体の結露はほぼありませんが、アルミサッシ部は結露しています。
場所や気温等、異なるので単純には比較できませんが、
それでも効果大のようです。
現在、コロナ対策として換気が重要な時代。
結露対策にも抜群の効果を誇る換気。
費用の掛からない換気は一番の結露対策なのかも、、、
いやいや。年々寒さがこたえる歳になって、しみじみ思います。
お家は暖かいほうが絶対にいいのです。
やはり結露対策には複層ガラスや内窓です。
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